mishikino's diary

素人が作家として自分を昇華させる研究所

出てこないあの表現! / 締め切りは味方!

現在、短編小説をひとつ手がけています。

仕事とか大層なものではないのですが、「書いている人に」試される作品です。

期限も決められており、かなりギリギリ。

フォーマット自由なところが唯一の救いです。

ところがぎっちょん、電撃文庫大賞の形式でやっている馬鹿です。

もっと文字数、行数を減らせば楽なのに、なにやってるんでしょうね、私は。

 

Q. 写経はどうした

A. 短編ひとつも仕上げられないで、新人賞受賞なんてできるかよ!

 

さて、今回の本題です。

本気の本気もいいところ、さらにそのギリギリで書いているときに苦しむアレ。

 

「あれだよ、あれ! あの表現なんだけど、あーなんだったか出てこねえ!」

 

狂いそうになります。

知っている、わかっている、ここで使うべき。なのに出てこない。

妥協すると、さらなる妥協を呼び、駄文化するのを感じながらも進む。

なぜ進む? 時間がないから。

(もう駄目だぁぁああ!!)

 

いけません。締め切りがない限り、筆を止めましょう。

目的の表現は、『読書の中』にあります! 徹底的に読み直しましょう!

どの作品だったか思い出せないもどかしさ。

 

書き「進める」のは簡単ですが、書き「戻す」のは高度な技術力が必要です。

書けている、乗れている状態の文章を維持するようにしましょう。

作中で文章がブレるのはアウトです。

調子が狂ってきたなと感じたら筆を止めて、読書することをお勧めします。

狂った筆で狂った文章を書いても、感覚がさらに狂うだけです。

 

文章力の向上とは、上限の底上げと下限の押し上げによる平均的上昇である。

なに言ってんだかわからん文章が出てくる辺り、今の私は狂っているようです。

 

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これは実体験で知ったのですが、『締め切りは味方』になります。

いや、マジで。

表現力が作中に極限まで絞り出され、本当の限界と対面できるかもしれません。

 

「これはアレで、これはコレで、コイツは……なんだ?

どこか面影はある。でも知らない、この文章は見たことがない。

なんだ、この文章は!?」

オリジナルの誕生です。

 

オリジナルが見つかればそこから文体の方向性が定まってきます。

またひとつ増えたよ! ってぐらいの些細な成長ですが。

 

表現力というか、文章力が確実に一回り向上します。

こんな文章書けたんだなあ、としみじみしたいですが……

締め切りは待ってくれません。書け! 書け!! 書けぇいっ!!

間に合わなくなっても知らんぞー!!

 

締め切りを味方です。敵にもなりますが、上手く味方に引き入れましょう。

 

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以上、御織乃でした。