電子書籍リーダーは買うべからず(現時点において)
いわゆる「写し」である「経写での鍛錬」に効率的かと思いまして、
iPad Air2 を購入し、BOOK☆WALKERのビューワーを導入したところ唖然。
フォーマット(電撃文庫を例とします)である
「1ページ=42文字×34行」がまるで守られていない……
というか無視されています。
ざっくりいきましょうか。
「どんな優れた作品でもフォーマットが守られていないものは零次選考」
(評価するうんぬん以前の問題である)
はい、物書きを目指すのなら当然のことを、平然と破っているのが
現在における電子書籍の実態だったというわけです。
iPadを購入したので例に挙げましたが、Kindleだろうと他のものだろうと
同様の問題点を抱えていることは間違いなさそうです。
(ちなみにパソコンでのビューワーも同様にレイアウトがひどいです)
正直なところ「これはいかんだろう」とちょっと頭にきてます。
作品として完成されたものを崩されている作者は
たまったものじゃないと思うんです。
苦労して言葉を選んで、上手く一行一行を魅せ、1ページを美しく飾る。
それがぶち壊されてるんですもん。
そういう風潮が重視される昨今からこの世界に入った私にとっては
なんというか……やるせない気持ちでいっぱいですね。
もちろん購入なんてしませんよ。
だってこれぶっちゃけ「不完全版」なんですし。
もっと電子書籍は原作を酌んで取り組む姿勢と言うべきものを
示してほしいものです。
とりあえずBOOK☆WALKERには「原作フォーマットで表記できるようにせい!」
という旨をメールしておきましたが、はてさて業界全体に広まるのはいつになることやら。
読むだけで書くつもりなんて毛頭ないという、100%自身の娯楽目的である方なら
現在の電子書籍でも問題ないかもしれません。
ですが、物書き(作家)を視野に入れているなら、
電子書籍は絶対にやめた方がいいと私は断言しておきます。
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以上、御織乃でした。